サーガラ第五回定期演奏会:プログラムノート先行公開
こんばんは
サーガラのホルンです
寒いですね
まさかこんなに寒くなるとは、、、
みなさんお体をお大事になさってください
さてサーガラの演奏会が明後日10/21(土)に迫りました
代官山でやります!
ドキドキ、、、、
プログラムノートを先行公開いたします
当日お会いできたら大変嬉しいです!
演奏会情報はこちらです
なぜなぜ管楽器(その4):数学的準備(偏微分のおさらい)
サーガラのホルンです
今回は前回に引き続き微分について書きたいと思います
前回の記事はこちら↓
saagarawq.hatenablog.com
今回書く記事を乗り越えると数学的準備のほとんどが済みます
さて、私たちが住んでいる世界で何かを調べるときには
「いつ」
「どこで」
「なにが」
「どのように」
ということを念頭に置くと思います。
今調べたい音波に置き換えると
「いつ」→ 時刻に
「どこで」→ 位置で
「なにが」→ 波動関数が
「どのように」→ どのように
という対応になると思います。
最後のどのようには対応がそのままですが、
波動方程式を解いた結果で考察するとわかるはずです。
ここでムムム!どうしたら良いのか!と思うことがあります。
前回の記事では1変数の微分について行いましたが、上記の対応を見てわかる通り
今考えたい波動関数は変数が4つもあります。
このときどのように考えれば良いのか、
またどう扱えばいいのか、
今回は多変数の微分について紹介したいと思います。
いきなり答えを書いてしまうと
を使います。
偏微分というのはある1つの変数以外定数と思って微分を行うことです。
例えば関数の時
となります。
偏微分では偏微分であることを示すため
の代わりにという記号を用います。
上段の式はを定数だと思ってで微分を、
下段の式はを定数だと思ってで微分しています。
前回の記事の1変数の微分をマスターしていれば特に問題ない演算かと思います。
全微分との関係
偏微分はある1変数のみに関する変化率であったのに対して
全ての変数が動くときの変化率を全微分と言います。
#本当はもう少し細かい話が色々とあるのですが、ここでは
#全微分をこのように言っておきます。
では、2変数関数に関して全微分を計算して見ましょう。
まずはとの差を計算します。
ここで式をよく眺めてみると、
前半は変数がに固定されての変化率(微分)を求める式に(の偏微分)
後半はが固定されてについての変化率(微分)を求める式になっています。(の偏微分)
ということは全微分と偏微分の関係は以下のようになります。
ここで
一般に関数の全微分は以下のようになります。
まあこの辺りはあまり意識することがないかもしれないので参考程度に
自己紹介&練習所感
はじめまして。クラリネットです。
(初の投稿に書くことがうまくまとまらず、気付けば日付が…。
何分物理屋でして…文才が…駄文をお許しください…。)
普段はホルンさんとファゴットさんがおもしろい記事ばかり更新してくださっているのですが、たまには他のメンバーも!ということで
(依頼が来てからだいぶ日数が経過してしまい、申し訳ありません…。)
さて、軽く自己紹介。
- クラ吹き大学院生。専門は素粒子物理実験。学振通れ…(悲痛)
- 当団には2016年10月の演奏会より参加。デビュー曲はヒンデミット木五!
- My楽器クランポンR13B♭管、マッピB40ライヤー、リガチャーボナード銀逆締め
- 楽器以外の趣味はロードバイク、漫画、お酒を少々
サーガラの皆さんは技術は言うまでもなく、音楽の幅広い知識に精通していたり独自の音楽性を持ち合わせていたりと、尊敬すべき人々ばかりです。
この環境に感謝すると同時に、自分もともに精進していけたら、と日々噛み締めております。
自己紹介もほどほどに、
続いて、最近の練習所感を少々。
ここ最近は来る10/21の演奏会に向け、ライヒャに展覧会の絵に大忙しです。
先週末なんて
土曜 合宿@Fgさん実家 11:00~19:00
日曜 東大フィル室内楽大会参加からの居残り反省練習
でもうへろへろでした…;;
(ちなみに自分は金・月と研究室の実験で肉体労働だったものでなおさら…)
まぁあれこれ言いつつ、楽しくてしょうがないんですけどね!
ところで、
展覧会の絵といえば何の楽器を思い浮かべますか?
自分は圧倒的にトランペットでした。
今回演奏する、リンケルマン編曲の木管五重奏版では、なんと、第一プロムナードの主旋律をクラリネットが担当します!ありがたや…!
(と同時に失敗するわけにはいかないというプレッシャーも…)
プロムナードのみならず全曲を通して素晴らしい編曲であることは言うまでもありませんが、クラ吹きとして一点だけ不満を述べさせてください。
muta in La/A (Si♭/B), Attacca
楽譜にこんな指示がありました。意味は、
”A管(B♭管)に持ち替えよ、さらに曲間で休むことなくすぐさま次の曲を開始せよ”
です。ん???
そんな酷な…どんなに急いでも5秒、いや10秒はかかりますって…。
どうやって演奏しよう…(気になるそこのクラ吹きは是非本番にお越しください)
気づけば本番まであと2週間を切りました。
日々の研究の合間に時間を見繕って、大詰めに励んでおります。
管弦楽版や原曲のニュアンスを土台に、木管五重奏らしさも色付けていけたらと思います。
それでは。