サーガラ木管五重奏団

サーガラ木管五重奏団の紹介や演奏会情報、その他楽団等で使えるお役立ち情報など、様々な情報を提供しています。木管五重奏はフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンと、どれも全く異なる楽器のハーモニーが特徴です。我々の演奏会に足をお運びいただけたら幸いです!

なぜなぜ管楽器(その3):数学的準備(微分のおさらい〜簡単な例を交えて)

なぜなぜ管楽器(その3):数学的準備(微分のおさらい〜簡単な例を交えて)

前回の記事で空気柱のモデルの説明を行いました。
saagarawq.hatenablog.com
これから音波の波動方程式を求めて行きたいですが、
その前におさらいとして微分演算の説明をしたいと思います。
高校1〜2年生で関数を習ったことがあれば分かる内容にしたいなと思います。
#数学的には難ありの説明になってしまうかもですがそこは今回目をつぶります
#綺麗に書くと直感的にわかりづらくなっちゃいますから

物理や数学の用語は馴染みのない方にはかなり魔術的に聞こえると思いますが、
ゆっくり順を追ってみていくとなんてことはないことが多いです。
少なくとも意味を捉えることは十分できると思います。
その先の細か〜い話やどういう性質があるなど研究の段階に入ると
かなり難しいですが、、、

微分の定義

と言いつついきなり微分演算の定義を書いちゃいます!
えい!
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はい。こんな感じです。

式で書くとなんだか難しく感じますが
意味合いとしては関数f(x)xにおける
接線の傾き
を求める式です。

\Delta x\Delta xで1文字の扱い出ることに注意します。
これは物理や数学の慣例で何かと何かの差分などを表したい時に使います。
\Deltaギリシア文字のデルタの大文字でラテンアルファベットのDは
デルタ起源としています。おそらく差分のdifferenceの頭文字ではないかと思います。

\lim_{\Delta \to0}は極限と呼ばれるもので左の意味であれば
\Delta xを0に持って行きなさいという意味です。
基本的には計算の最後に実行することが多く、
特に気にすることがない場合は矢印の左の変数を右の数字に置き換えることで終わってしまいます。
\lim_{\Delta \to0}であれば\Delta xを0にすれば良いし
\lim_{\Delta \to a}であれば\Delta xをaにすれば良いです。
\lim_{\Delta \to\infty}であれば\Delta x\inftyにします。
\inftyを使うときは分母に来るときなどで\frac{A}{\infty}=0とします。
Aは任意の有限な数です。
もちろん結果が\inftyとなって発散するという結論になることもあります。
少し話が逸れましたが下の例でも最後に単に\Delta x0に置き換えるだけになっています。

まず意味は置いておいて具体的に1つくらい求めてみましょう
f(x)=x^2
の接線の傾きを求めてみましょう。

\frac{df}{dx}=\lim_{\Delta x\to0}\frac{f(x+\Delta x)-f(x)}{\Delta x}
=\lim_{\Delta x\to0}\frac{(x+\Delta x)^2-x^2}{\Delta x}
=\lim_{\Delta x\to0}\frac{x^2+2x\Delta x+(\Delta x)^2-x^2}{\Delta x}
=\lim_{\Delta x\to0}\frac{2x\Delta x+(\Delta x)^2}{\Delta x}
=\lim_{\Delta x\to0}(2x+\Delta x)
=2x

やっと求まりました。
例えばf(x)=x^2x=1における接線の方程式を求めてみよう。
まず傾きはさっきの計算から
f^\prime(x=1)=2(x,y)=(1,1)を通るので
接線の方程式は
y=2x-1となります。
実際描いてみるとこんな感じ。
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ちゃんと接していますね。

なんとなく実感はしていただけたかなと思います。
ここから少し微分の意味について考えていこうと思います。
定義式の右辺\frac{f(x+\Delta x)-f(x)}{\Delta x}
下図のように2点(x,f(x)),(x+\Delta x,f(x+\Delta x))を通る直線の
傾きを表しています。中学の時に習う
xの増加量分のyの増加量というやつです。
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そしてこの\Delta xをどんどん小さくしてやると
上図のように(x,f(x))における接線の傾きに近づいて行きます。
#本当に近づくのかについては細かい議論がありますが、
#範囲を相当逸脱するので今回は紹介しません。
#関数f(x)が変な関数でない限り近づくと信じてください。


ここまでで微分のザーックリとした大体の説明は終わりました。



んん?

物理になんでこんなものが登場するの?

と思いますよね。
実は結構いろんなところに潜んでいます。

微分は接線の傾きと説明しましたが
物理的にはある指標に対する感度などの意味があります。
具体例としては位置と速度の関係です。
簡単に説明すると速度というのは時刻に対する位置の感度と言えるかもしれません。
速さが大きければそのぶん同じ時刻の間に移動する距離は大きくなります。
感度という見方もできなくはないです。ただ、時刻は今のところ人間がその縮尺などを自由に調節できないので実感しにくいですね。

もう少し具体的に考えます。
静かに手を離して物を落とすとその落ちる距離は時刻の2乗に比例していることが知られています。
仮に以下のように仮定します。
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細かい話ですが、軸は上向きにとっているのでマイナスをつけています。
xは位置を表しtは時刻を表します。gはなんらかの定数で
実験等で決めるものです。もちろん他の理論から求められたりもします。
今はこのようになっていると仮定して進みましょう。
2で割っていることはあまり深く考えないでください。笑

この時の速度を求めてみましょう。
ある時刻tからt+\Delta tまでの平均の速度は
\frac{x(t+\Delta t)-x(t)}{\Delta t}
となります。時刻差\Delta tを0にする極限を取れば
時刻tにおける瞬間の速度となりますよね。
なので以下のようになります。
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微分の定義そのままですね。
ただ使う記号が変わっただけ。
さっきの計算例から速度はこの場合以下のようになります。
v(t)=-gt
これで各時刻tにおける速度が求まりまし。
実は速度をさらに時刻t微分すると
加速度が求まります。今までの類推から簡単にわかりますが、
加速度とは単位時間当たりに増加する速度を表します。
加速度は慣例でa(t)と書かれます。
上の具体例で計算すると加速度は以下のようになります。
a(t)=\frac{dv(t)}{dt}=-g
ただの定数gになってしまいました。

なんとなく置いた定数ですが、このgは重力加速度と呼ばれ
地上における重力によって発生する加速度です。

真空中でふわふわの羽と重たい金属の玉を落とすとどちらが先に地上に到達するかという
問題がよく出ますが、理想的な条件下では一緒になるという結論になります。
実生活からは結構不思議な結果かもしれません。
実生活では空気の抵抗力などが働くためもう少し話が複雑になります。
実際雨が重力加速度に従って降って来たらみんな穴だらけじゃないかな


少し話が脱線しましたがこんな感じで結構というか
普通に物理には微分が登場します。
微分が登場するということは積分も登場するのですが、、、

まとめ

ここまでで以上のことを少しまとめたいと思います。
微分演算は関数のある点における接線の傾きを求めることと同じ
・定義に従って素直に計算すれば求まる
・物理には結構微分が登場する

少し長いですかね
まあ今日はこの辺で

当然これから議論したい音波でも
微分がたくさん出て来ます!

次回は何にしようかなあ
多変数の微分かベクトルですかねえ
なんにしてももう少し数学の準備が必要です。。。。
先は長い。。。。

楽器紹介:ホルンってどんな楽器?(その2)

こんにちは

サーガラのホルンです

 

前回ホルンの概要について説明しましたが

今日はその続きを書こうと思います

 

一言オケのホルンといっても結構いろんなホルンがあります

シングルホルン、ダブルホルン、トリプルホルン、ナチュラルホルン、ウィンナホルン

バセットホルン、イングリッシュホルン

他にもあるかな

 

上段はいわゆるホルンの仲間で

下段は木管楽器です

バセットホルンはクラリネット

イングリッシュホルンオーボエ奏者がよく演奏します

 

金管楽器のいわゆるホルンは

19世紀前半までは今のようにロータリーのないホルンでした

下の画像の左側のレバーがなく真ん中のくねくねした部分が全くない

ただの管状の楽器でした

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実際下のような感じです

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周りにたくさんあるのは付け替え用の管でクルークと呼ばれます

この間を入れ替えることで楽器の調を変えていました

写真のものはF管のクルークをつけています

もう少し近くで見るとこんな感じです

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現代のオーケストラでこの楽器を見ることはかなり稀ですが

現在でも使用するオケはあったりします

 

どんな曲で使われるかというと例えば

バッハ、ヘンデルハイドンモーツァルト、ベートーベン

などでホルンの登場する曲はこのナチュラルホルンで

演奏することを意識して書かれています

 

具体的に現代のロータリーのついたホルンと

ナチュラルホルンでどう違うかというと

ナチュラルホルンでは基本的に以下の音しか出すことができません

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 これは自然倍音列と呼ばれるもので

高校物理の気柱の共鳴等で登場するかもしれません

#正確にはホルンの基音(第一倍音)は25パーセントほど振動数が低くなります

#またホルンは閉管楽器なので最も単純な筒をモデルとすると奇数の倍音しか出ないことになります。どうして出るかについてはおいおい、、、

 

それ以外の記譜のEsやH等の音についてはホルンのベルを

手で塞いで吹くゲシュトップや軽く塞ぐ方法で出していました

ただこの方法では音によってくぐもったり金属的なビーンという

音になってしまいます。ですのであまり好まれて自然倍音列以外の

音は使われてきませんでしたし、くぐもったり金属的な音になることを

考慮して書かれていました。

以下の例はブラームスのホルントリオの演奏例です

ホルンはナチュラルホルンで演奏されています(いるようです)

www.youtube.com

 

※演奏と映像があっていないようです

※手はベルの中に入れて演奏します(youtubeの動画の吹き方とは異なるはずです)

 

バロック時代以前は手を入れないで演奏していたようです

手を入れない場合は第11倍音(Fis)が非常に高くなることが知られています

また手を入れないので当然ゲシュトップなどができず自然倍音列以外の

音を出すことはできません

 

時代が経つとベルの中に手を入れて演奏するようになります

手を入れて演奏することでブラームスのホルントリオの例のように

自然倍音列以外の音を出せるようになりました

youtubeの演奏をよく聞くとビーンという音が出ているのが聞こえると思います

これが手で塞いで出る音です

 

一方

現代のホルンはロータリーによって管の長さを変えることで

上記の音以外にも音を埋めています

別の言い方をすると

現代のホルンはロータリーを押すことによって別の

調の自然倍音列に移すことができるということになります

 

その意味でシングルホルンには3つのロータリーがついているので

単純計算で2の3乗=8本のナチュラルホルンが組み込まれていると考えることができます 

実際は1+2番ロータリー=3番管になるようになっているので重複をのぞいて7本ということになります。

一般的なシングルホルンでは

1番ロータリーが全音

2番ロータリーが半音

3番ロータリーが全音+半音

下がるようになっているので

F管のシングルホルンでは

F , E , Es , D , Cis , C , H の調のナチュラルホルンが入っていることになります。

さらにダブルホルンではF管に加えB管の楽器が入るので

B , A , As , G , Fis , F , E の調のナチュラルホルンが入ることになり、

重複を除き12本のナチュラルホルンがダブルホルンに含まれていることになります

 

昔はこれらの調のホルン間を曲の間や長い休みの間に変えたりしていました

なのでナチュラルホルンを想定して書かれている曲で調が変わりホルンの調を

変える必要がある場合は吹く直前は比較的長い休みがあることが多いです

 

余談ですが下の写真の大きなロータリーについているレバーを押すことで

F/Bの切り替えを行います

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ホルンの裏側

 

 

さてどこに着地して終わるかだんだんわからなくなってきてしまいましたw

 

ここからはどうでも良い話

ダブルホルンを分解するとこんな感じです

全部抜いてしまうと少し間抜けです

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ホルンにはベルカットというモデルがあり

このようにベルを取り外すことができます

これのおかげで収納がこんなにコンパクトになります

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これでだいたいわかっていただけたでしょうか

まだまだ紹介できていない部分が多いと思いますが

一旦ここまでにしようかなと思います

 

また紹介したいことを思いつき次第更新いたします1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜなぜ管楽器(その2):閉管と開管とは?モデルの説明

こんにちは


サーガラのホルン吹きです

 

この記事は管楽器の構造とその倍音特性を説明すべく書いているものです

動機については下記記事を参照ください
saagarawq.hatenablog.com

上記記事の説明の手始めとして
今日はまず気柱の共鳴の一番単純なモデルである
筒型の気柱について紹介したいと思います。
以下は私が別に紙に起こそうと思って書いているファイルから抜き出したものです。
適宜修正していますが、口調は異なるのでご了承ください。
===========================================================

はじめに

この記事では楽器の構造と音についての物理学的な観点からちゃんと説明をしたいと思う。普段なんとなくインターネットで見ている楽器に関する情報には
明らかに間違えているものや怪しいものをたくさん目にする。私がこの記事を書いた一番の同期はクラリネットは閉管楽器でそのほかは開管楽器だという説明を
みてとても不思議に思ったと同時に満足する説明が一切ない事である。この開管か閉管かは楽器の「音」にとって非常に重要な要素で同じ長さの楽器でも閉管と開管では
最低音に1オクターブも差が出るのである!そんな重要な事にも関わらずすぐに答えが出てこないだけでなく矛盾した説明にもどかしさを覚えた。
そんな身近なのに説明できない楽器の性質に関してここに答えを出したいと思う。閉管開管に関する説明は最終目標であり、本記事ではそこまで踏み込まない。
ここでは最も簡単な管楽器のモデルである円筒型の気柱共鳴について説明をした。次章以降でモデルとモデルから導かれる波動方程式及びその解法を説明する。
最後に導かれた解が意味することを考察する。

モデル

今回この記事では気柱の共鳴現象について紹介する。まずは共鳴現象を記述するためのモデルを導入する。
円筒型の容器に入った空気を頭に思い浮かべてもらいたい。思い浮かべた円筒は密封されていても良いし両端が開いていても良い。
また、片方だけ開いた円筒でも良い。密封または片方だけ開いた円筒であればチップスターの容器の蓋を閉じた状態または開けた状態である。
両方開いた円筒は陸上のリレー競技で用いるバトンの形状である。図 1を参照。

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図1:気柱のモデル

普段空気について呼吸をする上でいつも実感しているかもしれないが、物質対象として実体を感じることは少ないかもしれない。
ここで注射器に封入した空気を思い浮かべて欲しい。空気の入った注射器のピストンを押し込もうとしても引き抜こうとしても
反発する力が働くことは想像に難くない。実際にやったことがある人も多いと思う。このように空気は元に戻ろうとする弾性を有する。

別の例でもう少し弾性について考える。四角く切り出したゼリーや寒天を上から指などでポンと叩くとプルプルと揺れる。
この揺れ方には2種類ある。ゼリーを上から叩くとゼリーの表面をプルプルと伝う波が発生する。
この表面を伝う波は波の進行方向に対して垂直に媒質が振動する。これは進行方向に対して横に揺れる波なので「横波」と呼ばれる。
ここで図2を見てもらいたい。この図を見るとゼリー内部を伝う波が描いてある。これは少しイメージすることが難しいかもしれない。

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図2;ゼリーの振動

このゼリー内部を伝わる波は疎密波と呼ばれ、ゼリーの内部にぎゅっと圧縮された状態と伸長した状態ができる。
ゼリーは元に戻ろうとする性質があるのでお互いが元に戻ろうとするとまた別の場所で圧縮された状態と伸長した状態ができる。
このようなことが幾度となく繰り返されることでゼリー内部を疎密が伝搬する。この疎密波はその進行方向と同じ方向に媒質(ゼリーの内部)が
動く。波の進行方向に対して縦方向に振動するので「縦波」と呼ばれる。実はこの疎密波である「縦波」が音波と呼ばれる。

空気の場合は圧縮伸長に対して弾性を持つが、横にスライドさせる事に対しては弾性を持たない(元に戻ろうとする力は働かない)。そのため空気中を伝搬する波は縦波である。
実際のところ空気に粘性は存在するので横波が全くないかというとそれはわからない。液体中では横波の音波があることが知られている。
ただあったとしても空気の圧縮に対する弾性の方がはるかに強いので無視できるはずである。

さてここまで波について書いてきたが、ここで本題のモデルに戻ろう。先ほどの図1の円筒の中での空気の振動はどのようになるのか少し考える。
先ほどの議論で空気中を伝搬するのは縦波で空気の疎密が伝搬することを述べたが、これを十分細長い気柱で考えると図3のような振動になりそうだ。
1次元方向だけ考えれば良いかについては後で述べる事にする。


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図3:細長い円筒中を伝搬する縦波


モデルについてここでまとめておく。
形状:円筒型
性質1:体積の圧縮伸長の操作に対し弾性(抵抗する力)を持つ
性質2:伝搬する波は縦波(疎密波)


実は図1の円筒の端が開いているか閉じているかによっても条件が大きく異なり、違った性質を示すことがあとでわかる。筒の端が開いている場合はその橋の部分で空気の圧力が
外側の大気と同じになることが要請される。一方で筒の端が閉じている場合はその端の部分の空気分子は振動できないため端に置いて粒子の速度が0になることを要請される。
こういったモデルの端(境界)での条件を「境界条件」と呼ぶ。境界条件を以下にまとめる。
開口端(筒の端が開いている時):筒の端に於いて外部の圧力と内部の圧力が等しい=音圧がゼロ※音圧とは音により発生した圧力で大気圧からの差分を示す
閉口端(筒の端が閉じている時):筒の端に於いて粒子速度がゼロ

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ここまででブログタイトルの閉管と開管について書いていなかったので加えて説明をする。
閉管楽器は図1の中段の蓋を開けたチップスターの容器
開管楽器は図1の下段のバトンの形状に相当する
実際は円筒形でなかったりするため必ずしも図1のものをそう呼ぶわけではない
定義としては片閉口端のものが閉管
両開口端のものが開管と呼ばれる

管楽器の大半は閉管に属すらしい
#本当のところどうなのか結構きわどい気がします。。。
#でも例えば口の奥まで考えるとフルート以外は閉管楽器な気もしてきますね

もうちょっと先で面白い画像が登場します
ちょっとネタバレです
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なぜなぜ管楽器(その1):なぜクラリネットだけ閉管楽器で他は開管楽器なのか

サーガラのホルンです

こんにちは

 

最近特に気になっていることがありまして

フルートやリード楽器、金管楽器の歌口部分は

開口端なのか閉口端なのか

 

ネットを見て見ると人によって意見がバラバラすぎて

よくわからん。。。。

 

ということでサーガラ版の説明を作りたいなと

これを読めば一通り人に説明できる感じのものを提供したいなと

そう思いました

 

どうも論文などの文献を漁って見るとどうもフルート以外は

全て閉口端の楽器のようです。

 

よく言われるのは

 

クラリネットだけ閉口端でそれ以外は開口端楽器である。」

 

?????

 

すでに食い違っている

 

これは表面上だけを見て説明したからでしょう

クラリネッットが偶数倍音が苦手なことは有名な話だと思います

一番簡単な筒型の気柱モデルではその両端が開いているか閉じているかだと

全ての自然倍音列が共鳴周波数になります。

一方で片方だけ閉じている筒は奇数倍音しかでないことが知られています。

高校物理の範囲でも計算した記憶があります。

 

クラリネット以外の楽器はクラリネットほどは特に倍音に関して気にしないことから

 

クラリネットだけ閉口端でそれ以外は開口端楽器である。」

 

と言われるようになったのかもしれません。

 

んん?

本当にそうなのか?

 

と思ってしまいます。

 

発音機構もさほど変わらないのになんでクラリネットだけ?

 

んでいろんな文献を読みあさっていたら

やはり

クラリネットだけ閉口端でそれ以外は開口端楽器である。」

これは間違っているようだということがわかってきました。

 

詳細は省きますが、秘密はどうも管のテーパー(形状だと思ってください)

にあるようです。クラリネット以外の楽器はその形状によって

「近似的に偶数倍音が出る」

正確には「最も単純な気柱モデルの偶数倍音付近に強い共鳴応答を示す」

ようになっているそうです。

 

んーでもやっぱりイマイチわからない

 

どうして偶数倍音付近を鳴らすことができるのか

 

最後まで辿り着ければインターネットに転がっている間違えた情報に惑わされずに済むようになるかなあ

 

それを期待して頑張っていきたいと思います

 

絵がないのも寂しいので

今日の一枚

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ホルンの裏側はこんな感じになってます

当然メーカーやモデルによって巻き方が異なるので

楽器によって風景が変わります

なぜこんなにごちゃごちゃとしているかというと

1.管が長い

2.B♭管のシングルホルンとF管のシングルホルンが合体している

からです

2つの楽器が合体していて

見た目に一番わかりやすいのが真ん中の3つ並んだロータリーの部分の

抜き差し感は全て2段になっています

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これでなんとなく2つの楽器が同居している感じがわかるでしょうか

 

どうしてこんな面倒くさい構造をしているかの詳細はおいおいホルンの楽器紹介の続きで書こうと思いますが、

ドラえもんひみつ道具みたいなのがあったとして

高ーい音はバイオリンで低ーい音はビオラで弾きたいと思った時に

奏者の手元でボタンを押すだけで一瞬でバイオリンとビオラ

奏者の手元で入れ替えることができるイメージです。

 

 

結構便利に聞こえますねw

 

もっと詳細にみていくとシングルホルンでも実は中に複数の楽器が同居していると見ることもできます

 

まあ今日はこの辺で

 

次の記事

 

saagarawq.hatenablog.com

 

次回10/21演奏会ポスター案が決定しました!

サーガラのホルンです

こんばんは

 

だいぶ夜は涼しくなってきて

秋らしさが深まってまいりました

 

さて!次回演奏会の宣伝です!

チラシのデザインが決定しましたーー!

ぱちぱちぱち!

今回は我ながらよく出来たかも。。。てへ

サーガラの紹介もありますのでぜひご覧下さい!

 

【サーガラ木管五重奏団第五回定期演奏会情報】

■日時・場所

 2017/10/21(土)@代官山教会(東急東横線 代官山駅より徒歩五分)

 16:30 開場 17:00 開演

■演奏曲目

 組曲展覧会の絵」/ムソルグスキー/リンケルマン編曲

 木管五重奏曲ト短調 Op.91-4 /ライヒ

 

入場無料ですのでぜひお越しください!

 

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楽器紹介:ホルンってどんな楽器?(その1)

こんにちは

サーガラのホルン吹きです

 

まだまだ日中は晴れると暑いですね

私は夏バテならぬ初秋バテ気味です。。。

 

さて、本題です。

今日はホルンについて紹介したいと思います。

自分自身そうですが、普段他のパートの楽器や

そもそも知らない楽器ってどうやってなっているのか?

どうやって音を変えるのか?

どんな奏法があるのか?

知らないことが多いです。

 

なので今日はホルンについて触りを紹介したいと思います。

#おいおい他の楽器(Fl,Cl,Ob,Fg・・・)を紹介したいと思います。

 

1.ホルンってどんな楽器?

まずここでいうホルンとはフレンチホルンを指します。

よく登場する場としてはオーケストラや吹奏楽での演奏会です。

基本的にはこんな形をしています。

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画像はwikipediaから拝借いたしました。

 

管によっても異なりますがおおよそ4mくらいの管をくるくる巻いて

このような形におさめています。材料は真鍮が基本で、メッキをかけているものも見かけます。

歌口と呼ばれる唇をつける部分はマウスピースと呼ばれています。

上の画像の細い方の先端です。

もう片方の大きなメガホンのような形をした部分はベルと呼ばれ音程、音量、音質を左右する重要な部分です。中央に見える3つのボタンのようなものはロータリーと呼ばれその先についているレバーを押すとロータリーの中の部品がくるっと回転しロータリーから伸びているくにゃくにゃした管に空気を送るようになっています。

近くで見るとこんな感じです

#以下の写真は自分の楽器です

wikipediaの写真の楽器はシングルホルン

私の楽器はフルダブルホルンと呼ばれるものです

その他セミダブル、フルトリプル、セミトリプルといったものがメジャーです

その他ナチュラルホルンと呼ばれるロータリーのないホルンもあります

興味のある方は調べてみてください

色々と差分があり面白いです

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くるくる部分のアップです

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ロータリーはこんな感じです

下の写真はベルでこんな感じです。ここに手を入れて楽器を支えて演奏します。

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ホルンは上記のロータリによって空気の流れる長さ(振動する気柱の長さ)を変え、音程を変えています。

木管楽器はこの音程を変えるためのボタン(キー)が大変多いものが多いですが、ホルンには3〜5(6?)程度のロータリーしかありません。ピストンの金管楽器(トランペット等)にも共通することですが、これは金管楽器の使える倍音の多さに秘密があります。例えばリコーダーだと第二倍音がやっとです。しかしホルンはロータリーを何も押さない状態でも15個以上の自然倍音を操ることができます。# 上の方の倍音をちゃんと操るのは至難ですが、、、

さらにロータリーを押す組み合わせごとに単純計算で15個ずつ自然倍音を出せるので、演奏可否、また音程重複を考慮しない単純計算で7x15=105程度の倍音を出すことができます。

ロータリー3つを備えるだけでこれだけの種類の音を得ることができます。

なので一般的な木管楽器と比べるとキーが大変少ないです。

 

ホルンはその音色と音域の広さが特徴です

ホールで響くホルンのハーモニーはオーケストラの中で最も効果の高いものとよく言われます。ただ、その活躍する音域において近接する倍音がたくさんあるためコントロールが難しくよく音を外してしまう楽器としても知られています。金管楽器ではその難しさがギネスブック掲載で評価されています。

#ほんとのところはみんな(特にプロは)その楽器楽器の一番難しいところを要求されたりするので評価軸によっては一番難しい楽器は変わってくると思います。

 

もうちょっと詳細な話を

 

んでホルンはどうやって音を出しているかというと

マウスピースという金属(主に銀メッキ)の歌口を唇に当てて

唇を振動させることで音を出します

オーボエファゴットなどはダブルリードという下の写真のような振動体を

くわえて吹くことで振動させ楽器を鳴らします。

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wikipediaより写真を拝借

 

一方ホルンなどの金管楽器はというと

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これがマウスピースです。私は銀アレルギーのためマウスピースには金メッキをリム(唇の当たるところ)に施しています。

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このようになっていてくわえて吹いても、そのまま吹いても音は鳴らせません

そこで、唇を振動しやすい形(具体的にはダブルリードの穴の形状を唇で再現するような感じです)にしてマウスピースに当てて吹くことで音を鳴らします。

 

以上がホルンのザーックリとした説明です。

今日はこんなところでしょうか。

 

なかなか体系的に書くのってできないなあ、、、、

 

今後はどんどんコアな話題を追加していきたいです

 

 

 

次回の予定はホルンの構造や金管楽器の性質についてお話しできればと思っています。

 

次回の記事です!

 

saagarawq.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

練習日記(2017/9/3)

こんばんは

サーガラ団長です

 

9月からは10月21日の演奏会に向けて毎週練習することになりましたが、集中練習期間の初回、3日は『展覧会の絵』の前半を重点的に練習し、ライヒャは1楽章の展開部と3楽章の主題の構造を確認しました。
ムソルグスキーは習作の一例を除いてソナタ形式の作品は書いておらず、もちろん『展覧会の絵』のその例に漏れません。一方でライヒャはソナタ形式の書法が醸成されたウィーン楽派の中心に位置しており、かなり厳格な書法が用いられています。今回の演奏会は性格が対照的ともいえる二曲で構成されているので、そのような構造的な対比もお楽しみいただければと思います。
そしてこの構成の違いというのは少なからず演奏上でも意識する必要を感じました。『展覧会の絵』はプロムナードが循環主題的な役割を演じているものの、各絵画に出てくるモティーフは基本的に一度きりで、それぞれを短いスパンのうちに確実に演出しつくさなければなりません。瞬発力と多彩で時に尖った表現力を要するところが難しさでもあります。一方で部分部分のキャラクターが非常にはっきりしているので、演奏の方向性については作曲者から強いメッセージを感じることができます。特に展覧会の絵は様々なモティーフが代わる代わる出てきて、そのバランス感覚も優れております。私見ですが、ロシアの作曲家はこういった性格的主題のバランスに優れている傾向があるように思います。例えば、『くるみ割り人形』の第二幕なども同様の理由があって人気を博しているといえるでしょう。
ライヒャは対照的に、ソナタ形式で同じ主題が随所で少しずつ形を変えて出現してきます。この時に、如何に主題のアイデンティティを保ちながらその場にあった表現を見出すかということが問題になります。楽章内での一貫性に注意しつつ、しかし一本調子になってはいけないというのが鉄則になるわけです。そこで、微妙なアゴーギクを駆使して主題ごとの表情をはっきりさせていかなければなりません。しかもヴィルトーゾ的な性格も強く、華麗でなくてはなりません。今回はそのように、古典派であっても彩度の高い、けれども古典派らしい構造を意識した演奏を目指してみます。
ムソルグスキーライヒャのいずれも大作かつ難曲で、極端な集中力を要しますが、楽譜に詰め込まれた巨匠の芸術性と真摯に向き合って参りたい次第です。